グルメ260:トリコの夢!!

一龍が唯一好きだった酒

次郎が飲みながらトリコを諭す

美食會本部の惨状

気がついた小松の前に…

落ち込むトリコの前に現れた次郎。

酒壺を地面に置いてトリコを酒に誘います。

この日はとても空が晴れ渡っており
星がすごく綺麗に見える夜です。

酒のツマミにムカデミア・ナッツを取り出すと、
トリコは何も喉を通らないんだ…と言い出します。

リンによると何日も飲まず食わずにしてるらしいが
体力が衰えていないどころか以前とは比べ物に
ならないくらいエネルギーに満ち溢れていた。

本人の心情とは真逆の状態です。

次郎はそれでも酒をとっくりに盛ります。

その酒は、イチちゃんが唯一、
好きだった酒だと告げて。

その酒はまぼろ酒という名前だったが
全く幻でもなんでもない
どこにでもある普通の酒らしい。

度数も弱いことから次郎はあまり
好みではないらしい。

なんでわざわざそんな酒を今…と
トリコが聞くと、
はじめて一龍が死んだことを知る。

献杯として渡された酒を飲むトリコ。

オヤジらしい味で
素朴だがどこかなつかしいという。

そして次郎は一龍の実力は間違いなく
世界一だと認めていることを告げる。

その世界一には優しさも含まれている。

若い頃、次郎はよくケンカをしたのだが
いつもボロクソに泣かされていた。

でも必ず最後は勝ちを譲ってくれた
優しい兄貴だったそうです。

三虎に対してもその優しが顔を出したんだろうと
次郎は思っていた。

言い方は違えど三虎の見解と一致しますね。

トリコは一度も勝たせてもらったことはなかったが
それはいつか本当に敗かされるからと
思っていたからと次郎は言う。

潜在能力を感じ取っていたのかもしれない。

そしてすでにおぬしは…と心で思うのだが
この真意がとても気になります。

おそらく何かがもう開花しているのでしょう。

でも今のトリコは落ち込むばかりで
1人の料理人も守れない弱い美食屋だ、

自分の力の無さが…憎い…

と自分を否定するような発言をするばかり。

でも次郎はとても深い言葉でトリコを諭します。

野生での真剣勝負に善も悪もない
勝とうが負けようが恨みっこなしじゃ

むしろ相手に対し敬意を表す…
そうじゃろう?トリコ君

ならば自分を恨むな…憎むな…

正々堂々死ぬ気やったんなら
自分にも敬意を表せばよい…

誇りを持てばよい…
どれだけ自分を責めた所で
起こった事実は何も変わらぬ…

それを認め…受け入れ…
また立ち上がるだけ…

まさに人生はブランコと同じ
より高く前へ進もうと漕げば
同じ分だけ後退するリスクも伴う…と。

これはとてつもなくいい話です^^
現代人の誰もが参考にすべきことだと思う。

そして、イチちゃんはもう二度と戻ってこない。

だが小松は生きている!

めいっぱい後退した人生のブランコは
あとは大きく前進するだけ!

そのまま飛び出し羽ばたけばよい
無限に広がるまばゆい未来へ!

これをきいてトリコはたちあがり、
次郎に礼を言ってどこかへ行こうとする。

最後に次郎はトリコに夢は何かと聞く。

進むべき未来の道は…
自分の過去が照らしてくれる…

ただこれだけは忘れるな…

ワシらは美食屋じゃ…寝ても覚めても…

トリコはまだ死んだような目をしているが…

一方、美食會本部はひどい有様だった。

厨房は無残にも破壊されており、
無数の料理人が地面に倒れ込んでいた。

かろうじて生きていた料理人に
スタージュンは何があったと問いただし、
NEOの手がここまで及んでいることを連想する…

そして、ある場所では小松が目を覚ます。

すると小松に声をかけるものがいた。

大竹だった!